こんにちは。甘味です。
基本的に自炊派の私ですが、やはり仕事をしながら自炊をするのは大変です。
著者である料理研究家のコウケンテツさんのレシピをYouTubeでみて作る機会も多く、
書籍を出版されていることを知り、「この題名、私のための本だ!」と思うほどびびっときました。
一度kindleで読んだのですが、気に入りすぎて書籍で買いなおしたほどです。
装丁も可愛らしく、お守りに持っておきたい一冊です。
あなたにおすすめ
・料理が好きな方
・料理をするのが大変だと思ってしまう方
・大切な家族や自分自身のために料理をしている方
本の紹介
『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』
コウケンテツ 著
189ページ
価格1400円(税抜)
あらすじ
料理が好きだったのに、興味があったのに、ある日を境に嫌になる。
そんな経験ないですか?
でもそれはね、
あなたのせいでもなく、あなたの技術やあなた自身の問題でもなく、
あなたが置かれている環境のせいなのです。
コウケンテツ
本文から引用
第一章では、「日本の家庭料理レベル高すぎ!」「~ねばならないに支配されていませんか?」と知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまっている現状について。
第二章では、具体的に理想と現実の差を埋めるための実際のテクニックがいくつも紹介されています。
第三章では、実際にレシピも紹介されており、これなら作れそう!と作ってみたくなるものばかりです。
ハイライト
合言葉は「ま、いっか」です。
本文より引用
私の母は料理上手です。
昔から外食よりも家で食べるごはんの方がおいしかった。
おかげで、人並みではありますが料理をすることができます。
特に一人暮らしを始めたばかりの頃は、買い出しに出かけていろんなレシピを見て
あれこれ作るのが楽しかったです。
しかし、仕事を終えて帰ってくればゆっくり料理をする時間もなく、
せっかく作っても時間が遅いのでおなかが空いていない。
食べなきゃといけないと思い無理して食べれば翌日朝から胃腸がだるい。
そりゃそうだ。胃腸だって夜はゆっくり休みたいんだから。
特に「バランスの良い食事」というのは手間がかかります。
お肉が多かったから魚を食べなきゃ、野菜は足りてる?
葉物は食べているけど根野菜が足りてないんじゃない?
洋食続きだったから和食にしなきゃ……などなど。
ただでさえ生活でいっぱいいっぱいだったのに献立を考えるのがしんどい。
以前の私はそんなことで悩んでいました。
そんな自分を許してあげられる「ま、いっか」という言葉。
私にもいくつかこれだったらいつでも作れる!という駆け込み寺ができました。
あともうひとつ自分を許せるようになったのは、疲れたら食べるよりゆっくり寝ること!
もともと胃腸が丈夫でない私は無理やり食べるよりしっかり睡眠を確保して休めば、
元気になると自然におなかが空いてきて食べたいものが浮かんでくるようになりました。
僕が思うに、メインのおかずは茶色ければ茶色いほど美しく、茶色ければ茶色いほど食欲をそそるのです。数種類の野菜も使った彩りのよい見栄えのする料理より、
「茶色は茶色だけの世界! お肉はお肉だけの世界! 魚は魚だけの世界!」
そんな潔い、ごはんがすすむおかずが一番だと思っています。
本文より引用
結局茶色いお弁当が一番おいしいんだよね、といつも感じます。
私のお弁当の彩りはプチトマトにいつも一任しています。
ちなみにトマトをお弁当に入れるときはヘタから細菌が繁殖するので、
ヘタを取ってよく洗ってから入れるようにしてくださいね!
あたたかいごはんと野菜の入ったお味噌汁、焼いたお肉かお魚があれば
十分素敵な食卓ではないでしょうか?
この本を読み終わって
好きなことがしんどいって、料理だけでなく、自分自身を追い込んでしまっているときにストップをかける大事な感覚なのかもしれません。
ちなみに別書籍ですが、土井善晴先生の『一汁一菜でよいという提案』もわたしを料理呪縛から解放してくれた一冊です。
ほかのジャンルに比べるとレシピや料理エッセイは何度も読む機会が多いと思います。
おすすめの料理本がまだまだあるので、またどこかでご紹介したいと思います。
コウケンテツさんのYouTubeでは、家庭料理を中心に簡単なものから頑張りたいときのメニューまで、たくさんのおいしそうなレシピが公開されています。
私のおすすめポイントはお家にある調味料やスーパーで簡単に手に入る食材で作れるところ!
ぜひチャンネルものぞいてみてください♪
Koh Kentetsu Kitchen【料理研究家コウケンテツ公式チャンネル】
「ま、いっか」を合言葉に今日も一日頑張っている自分をいたわってあげましょう。
そんな甘味の本日の夜ご飯は茄子とひき肉のパスタの予定です♪
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