『オリエント急行殺人事件』を読んだ感想

読んだ本紹介

こんにちは。甘味です。

先日、夏休みを利用して実家に戻っていました。

久々に家族がそろったので、映画『オリエント急行殺人事件』を見ました。

本で読んだことがあったので内容は知っていましたが、

映画の方も面白かったのでこの一冊をご紹介させていただきます。

あなたにおすすめ

・ミステリーの金字塔が読みたい方

・クローズドサークルものが好きな方

・『名探偵コナン』が好きな方

本の紹介

『オリエント急行殺人事件』

アガサ・クリスティー 著

413ページ

価格1,034円

あらすじ

ヨーロッパを走行する長距離夜行列車、オリエント急行で殺人事件が起こった。

そこに乗り合わせていたのが、かの有名な名探偵ポアロであった。

同じ車両に乗り合わせていたのは国籍も身分も様々な乗客たち。

夜間列車の車両の間はきちんとカギがかけられており、犯人は同じ車両に乗った人物に絞られた。

乗客たちの証言を聞いていくと、ある一つの可能性が浮かび上がってきた……

ハイライト

海外文学に苦手意識がある……

その大きな理由の一つが”登場人物の名前が覚えられない”ということです。

甘味
甘味

あれ?今出てきたのが〇〇さんで……さっきまで〇〇さんだと思っていた人はいったい?

しかも今回は列車の部屋の中という、位置関係を整理するのも一苦労です。

この本では、文中に事件現場となった車両の見取り図が挿入されているため、

乗客たちの話を聞きながら位置関係を確認しやすい工夫がされています。

私はkindleで読んだのですが、海外文学は特に登場人物の確認でページを行ったり来たるすることが多くなりますので、私と同じく登場人物がわからなくなっちゃうよ!という方は紙の本をお勧めします。

また、オリエント急行が実際に走行していたことはご存じでしょうか?

恥ずかしながら、私は架空の列車だと思っていました。

知らなくても読めるけど、知っているとさらに内容を理解しやすいと感じたため、少し説明をさせていただきます。

題名にもなっているオリエント急行は、実際に走行していたヨーロッパを横断する長距離夜行列車のことです。

1883年、パリ発コンスタンチノープル(現・イスタンブール)行の開通記念列車としてデビューします。

一部区間は船舶走行区間もあり、作中では船の上で乗客の話をポアロが立ち聞きするシーンも出てきます。

豪華寝台列車であるオリエント急行は、貴族や裕福な商人などに愛されていました。

実際、著者のアガサ・クリスティーも考古学者であったご主人の仕事に同伴する際にはたびたびオリエント急行に乗車していたそうです。

作中でもこの列車には貴族や資産家、行商人などが多く乗車しています。

この本を読み終わって

私がアガサ・クリスティーを知ったきっかけは『名探偵コナン』でした。

コナンファンの方なら「ベルツリー急行殺人事件」でこの作品を思い浮かべて方も多いのではないでしょうか。

このコナンの回も怒涛の展開が繰り広げられますので、ぜひ見てみてください。

作品は知っていたけど、海外文学への苦手意識から読んだことがなかったのですが、

そんな私でも読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。

結末はむしろコナン脳では想像できないものでしたが、私はこの結末が好きです。

だからこそ記憶に残る作品となりました。

本が苦手だよ~という方にも映画もとても面白かったので、

好きな媒体でぜひ楽しんでいただきたい作品です。

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